マッサージと整体の違いとは?それぞれの特徴をとおして違いを比較!
肩こりや関節の痛みを軽減したい、ストレスを緩和したいなどの理由で、マッサージや整体に行きたいと考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、マッサージと整体は混同されがちであるものの、さまざまな点で違いがあります。そこで本記事では、マッサージと整体の違いについて解説します。
マッサージの特徴
まず、リラックス効果に重点を置いていることを特徴として挙げられます。マッサージの場合、凝っている部分、リンパがたまっている部分などをやさしくほぐすことで、体が楽になったり、リラックス効果を得られたりする工夫がされています。ただ、マッサージは筋肉の表層までしかアプローチしたいため、根本的に治療したいという方には不向きかもしれません。たとえば、怪我の後遺症などで首の痛みに悩んでいる場合、施術を受ければ一時的に楽になりますが、首の痛みが解決し、今後悩みがなくなるといった効果は見込めないでしょう。
ただ、マッサージはリラックス効果が感じられるよう、空間が工夫されていたり、痛くない施術を受けられたりするメリットがあります。このように、施術後すぐにリラックス効果が得られることや、痛くない施術を受けられることなどが特徴といえるでしょう。
整体の特徴
整体の目的は長期的に体を変えていくことを目的としています。慢性的な肩こりや首の痛みなどの原因を探り、悩みを根本から解決することを大切にしているため、一度の施術で効果が感じられることは少ないでしょう。というのも、体の悩みは一度の施術で解決するケースが少なく、時間をかけて少しずつ調整していくことで根本解決につながるからです。
ただ、根気よく通い続けることで根本解決につながり、施術後の一時的な楽さだけでなく、施術を受けなくても楽な状態がつづくようになることが期待できます。また、整体の場合、筋肉の深層までアプローチするため、施術中に痛いと感じることもあります。痛いまま無理やり施術を続けられることはありませんが、まったく痛みのない施術をしたいという方には適していないといえます。
マッサージと整体の違い
それぞれの特徴から、なんとなく違いを理解できたのではないでしょうか。ここでは、さらに詳しい違いについて解説します。
資格について
まず、整体師と名乗るために必要な資格はありません。民間資格が増えているものの、無資格でも名乗ることができる職業です。
一方、マッサージ師を名乗るには「按摩マッサージ指圧師」という資格が必要であり、店舗側がマッサージという言葉を使うにはこちらの資格を取得しているスタッフが在籍している必要があります。ただ、国家資格であるため、合格難易度が高いこともあって簡単に取得できるものではありません。そのため、按摩マッサージ師のいない店舗ではスタッフ・セラピストといった言葉を使って肩書きを表現しています。
施術方法について
施術方法についても違いがあり、整体の場合は整体師が全身の力を使って、利用者の悩みにアプローチします。筋肉の深層までアプローチすることもあり、ときには痛みをともなうこともあるでしょう。
一方、マッサージの場合は手や指の力で施術するのが特徴です。ただ、美容やリラックス効果が目的の施術は資格が不要であり、オイルやスチームなどのアイテムを使って施術します。先に解説しているとおり、按摩マッサージの資格を持つスタッフがいない店舗はマッサージという言葉を使えないため、リラックス効果や美容を目的としていて、なおかつ有資格者がいない店舗では「エステ」「トリートメント」などの言葉が使われています。
改善できる症状について
施術方法に違いがあることから、改善できる症状にも違いがあります。整体の場合、深層にまで深くアプローチして施術を行うため、体のゆがみやずれを矯正できます。また、体の調子がよくなると自律神経が整うことも期待できるので、体の不調を整えることで、苦しみや痛みを緩和できるといえるでしょう。
一方、マッサージは手や指を使って筋肉の表層にアプローチするため、リンパ組織や関節、血管、筋肉などを治療できます。皮膚の下にある範囲にしかアプローチできないものの、特定の症状であれば治療できるのが特徴といえるでしょう。このように、目的や施術方法、改善できる症状などに違いがあるため、どのような効果を得たいのか、何に悩んでいるのかによって最適な施術を選ぶことが大切です。
まとめ
体の不調を直したり、ストレスを緩和したりできるマッサージと整体ですが、それぞれ異なる特徴があります。施術を通して得られる効果や目的が異なることに加え、中長期的に通うことを前提としているのか、短期間で効果が得られるのかなども異なるポイントといえるでしょう。なお、どちらの店舗が適しているのかは人によって異なります。どのような効果を得たいのか、何に悩んでいるのかによって最適な施術を選ぶようにしましょう。